Impact & Expertise

企業再生(ターンアラウンド)

業績不振を打開し再び成長軌道に乗せる「企業再生」を成功させるには、対症療法的な経費節減や生産調整ではなく、事業構造を根本から組み替える大手術「ターンアラウンドマネジメント」が必要になります。
BCGでは、業績低迷企業自体の「企業再生」支援、および、投資ファンドなどの依頼による買収先企業の「企業再生」支援のプロジェクトが最近増えています。
企業再生成功の6つのカギ
1. 筋が良いこと
その会社に収益力、技術力やブランド力など何か“光るもの”があることが、企業再生実現の必須条件です。日銭が入るビジネスでないと、建て直しが難しいのも事実です。実際、外資の買収ファンドが手掛ける案件も、流通、ホテルなど日銭の入る業種が多くなっています。
 
2. コミットメント(覚悟)
企業再生は「戦争」です。負ければ、その会社は倒産し、再建請負人(社長)のキャリアにも傷がつくため、再建チームには相当な覚悟が求められます。不退転の覚悟を促すために必要なもの―それは、成功した場合の巨額な報酬、そして、再建に対する情熱と企業に対する愛情です。
もちろん、経営トップの覚悟と献身的な姿勢が周囲に伝わることも不可欠です。 
 
3. 全権委任
企業再生を任せた人(社長)に全権を委任し、主要株主(親会社など)や銀行などから、人、モノ、カネのバックアップがしっかり得られる体制を確立することが必要です。 
 
4. プロの「ガイジン部隊」
必ずしも外国人である必要はありませんが、その道の外部のプロフェッショナルをチームで送り込むことも重要です。社長だけが交代しても改革は進みません。事業、財務、労務など主要ポジションの責任者を束ねて、チームとして送り込む必要があります。 
 
5. スピード
「企業再生」の方針を決めた後は、平均3~5週間で再生策の大枠を練り、あとは実行あるのみ。併せて企業再生の期限の明確な設定を行います。外資の買収ファンドの場合は、3~5年でのExit(再上場、売却)を目指すプランが多く見受けられます。 
 
6. 運
最後は「運」。「運」の良い経営者を据えるという視点も忘れてはなりません。
最近のプロジェクト事例

企業再生をテーマとした最近のBCGプロジェクトでは、従来の業績不振企業の建て直しに加えて、事業構造改革/事業再編に伴う事業部門・グループ会社の「再生」、さらには、投資ファンドなどの買収先の事業価値向上支援が急増しています(図1)。

プロジェクト・アプローチ
企業再生プロジェクトは時間的猶予が少なく、短期に結果を出さなければならない場合がほとんどです。
対象企業/部門の存続が決まっていない場合には、フェーズ0として、まず1ヶ月以内に存続の可否の決定を行い、次にフェーズIとして1ヶ月程度で企業再生の基本計画を策定します。あとは実行あるのみ。
3ヶ月に一度は経営トップが関与して進捗モニタリングを行い、必要に応じて軌道修正を行います(図2参照)。

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